病気とともに働く、ともに生きる

「働き方改革」って言葉に違和感持ちまくりの木下です。


私は、ヒキダシの仕事とは別に(と言ってもベースは繋がっています)、企業の多様性の推進の支援活動をやっています。今、企業の多様性というと、女性活躍や、LGBT、障がいをも持つ方と協働などがメインですが、病気を持つ方、難病を持つ方がどう働いていくかも大きなテーマだと私は思っています。それは誰にでも起こりうることだから。

このテーマはずっと追いかけています。


そんな中、昨日はガン患者やその家族や専門家を繋ぎ、がんの経験を活かす人の輪を繋ぐ、CAN net主催の「第3回がん就労支援セミナー」、前回に続き参加させていただきました。


参加者は、がんサバイバーの方や、治療中の方。がん患者の遺族、医師、キャリアカウンセラー、企業の人事部、社労士、産業カウンセラー、看護師…毎回様々な人が集う会。そんな多様なメンバーと、専門家の話を交えながら、がん患者、難病患者がどうやって組織の中で働いていくかについてディスカッションします。


セミナーは2時間で、前半はレクチャー、後半はディスカッションなのですが、様々な人たちと話せば話すほど、病気を抱え働く人、家族、組織、人事、上司、医師等それぞれのステークホルダーが、それぞれで悩みを抱え、それを開示できていないことが浮き彫りになります。


例えば、慢性的な人手不足の中、抗ガン剤治療を受けるため休職する乳がんの方の仕事を引き継ぐのが、時短勤務の人で、それをどう割り振ればいいかわからない上司との関係に悩む人の話や、本人こそ、いつ治るのかも分からない不安な状況にもかかわらず、手続きとして「何カ月で戻れるのか診断書を出せ」をガン患者に求める組織のルール。

そしてそんな中、本当の病状を誰にも話せず、無理をする患者の心理…。


生々しい話ばかりで、日頃言われる「多様性の推進」「働き方改革」なんて薄っぺらい言葉がかすみます。


誰もがそれぞれの立場で苦しんでいる。

制度を作ればうまくいくわけではないし、

これだ、という正解なんてない。

そもそも病気を抱えてまで働かなければいけないのか? 

いや、働きたいから働くのか?

考えなければならないことは、山のようにあるし、とても難しい。


今まずできることは、起きている事実から目を背けないこと。

自分事として様々な立場から考える練習をすること。

そしてそれを人と対話してみることからだと思うのです。

株式会社ヒキダシ 代表取締役のブログ

個人と企業の潜在力を心底信じて引き出して、社会と有機的に繋ぐためにそっと背中を押す 「株式会社ヒキダシ」の代表取締役CEO岡田慶子とCOO木下紫乃が綴るブログ。

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