会いたかった人に、会ってきた


ヒキダシの木下です。今週日曜日、ヒキダシの慶子さんと1泊で甲府へ行ってきました。


ずっと会いたかった人がいたんです。


と言っても、有名人や昔からの知り合いとかでなく、2年ほど前に、ちょっとした集まりで、たまたま一瞬だけ会った女性。多分、その際話した時間は延べ10分くらい。

「甲府で外国人の人材派遣を自分でやっているんです」と聞き、「面白いことをやっているんだな…」と軽く思っただけでした。


山梨に住む彼女、その後、会う機会もなかったのだけど、昨年末、私がfacebookに、多様な人と多様な形で働くって生半可なことじゃないかも、と言った投稿をした際に、彼女から「本当にそれを日々の仕事の中で実感しています。本当に生半可なことじゃないんです」という切実なメッセージをいただきました。


なんだか、居ても立っても居られなくなって、気がついたら「年が明けたらそっちへ行くね」ってメッセージを送っていました。


そして、その決行が今週末だったわけ。


10分しか会ったことのない彼女だったけれど、気持ちはつながってるという感覚が、私達をすぐに結びつけ、18時に山梨駅で会って、そのまま「ほったらかし温泉」という露天風呂に行き、いきなり女同士、裸の付き合いで2時間半、ほとんどノボせながら、これでもかこれでもかと話をしました。


彼女はリクルートスタッフィングという派遣会社のスーパー営業ウーマンだった人。

でも自分の出身地である山梨の外国人の派遣環境が、あまりに劣悪であることに愕然とし、10年前に、自分で派遣会社を立ち上げました。


今までの派遣業の実績を活かしてスムーズにいけると思っていた起業が、やってみるととんでもない。

今までのホワイトカラーの方を大手企業へ派遣するビジネスと、日本語どころか、英語も話せない外国人を、地方の工場や中小企業へ、お互い納得できる形で派遣する仕事は、似ているようで全く違う仕事だったそうです。


そして、その仕事の中で見えてきたのは、日本で暮らす外国人が置かれた複雑な状況、行政や自治体の施策の貧弱さや硬直化した対応、雇用する側の企業の本音とタテマエ、そして女性が起業し代表となることへの好奇の目や偏見。

さらには、自分が思い入れを持ってサポートしてきた人にさえ、裏切られることも、一度や二度じゃなかった…。


でも、外国人の派遣業の中で様々な経験を積む彼女自身、やっぱり「多様性」の可能性を信じている人であり、自身の会社には、もちろん外国人もいれば、60代の方や、1歳の子連れで通ってくる人もいます。そういう働き方でどうやって成果を出していくか自社で実験したいと。


立ち寄った職場には、ときおり赤ちゃんの泣き声が聞こえたし、私達にお茶を出してくれたのは外国人の男性でした。


彼女が思いを持ってつけた会社名は「アンサーノックス」。

         〜ドアを叩いてくれた人にすべてに応えたい。〜

そんな信念でやり続けている会社です。


「気がついたら10年経ってた」というさりげない言葉の中に、言葉にできない苦労がたくさん含まれている。

「なんで続けてるの?」と不躾な質問をすると、だってドアを叩いた人には応えると決めたから、と。



彼女が、冴えた月の下の露天風呂でポツリ言った言葉。



「そんな事業、絶対に成功しっこないよとよく言われます。

でもね、成功はお金を儲けることだけじゃない。他にやる人がいないから私がやるんです。

なんとかやり続けられるということは、必要としている人がいるんだと、ようやく思えるようになりました」



「紫乃さん、わざわざ山梨まで来てもらって意味あったかしら? 後ですごい額の請求が来たらどうしよう?」と笑う彼女。


とんでもない。

今回は私のヒキダシにたくさんたくさん、お土産をいただいてきました。

たった10分しか会ったことのない人でも、会いたいから、会いに行く。何か期待してとかじゃなく、会いたかったら会いにいく。

理由をつけて先送りしないでよかった。

そんな週末でした。



慶子さん、道中いろいろ話したり、アイス食べたり楽しかった。

私らも、私らの「成功」は何か、引き続き考え続けていきたいよね。

株式会社ヒキダシ 代表取締役のブログ

個人と企業の潜在力を心底信じて引き出して、社会と有機的に繋ぐためにそっと背中を押す 「株式会社ヒキダシ」の代表取締役CEO岡田慶子とCOO木下紫乃が綴るブログ。

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