やりたい仕事、いつになったらできるのか?

CEOの岡田慶子です。


先日、3年ほど前にGPSに係るプロジェクトでご一緒した50代男性と

久しぶりに会い、彼の今に至る話を伺う。



彼はバスが大好き。

こんなにバスを愛している人を見たことがない。

出会った当時のプロジェクトのキックオフでは

国内外のバスのカタチ、運行、サービス等々について

いろいろ熱く教えてくれた。


そして、昨今のバスを取り巻く厳しい環境下

「こんなに魅力的で使えるバスを何とかしたい」と会社を退職後

実際に現地でGPSを検知してweb上の地図にプロットすることを

日々のワークにしていると言った。


その後つながったFacebookには

「今日の歩数」とともに、その日歩いた景色の写真として

山や橋梁や、畑や花の写真が並んでいる。

ちなみに1日の歩数は2万歩~5万歩弱!!


これらについて話す彼は

プロジェクトのキックオフの時と変わらず、そして数年たった今でも

「単純に楽しいんですよ!」と笑う。






さて、そんな彼は当時も今も、雇用された環境にはいない。

今日も矢継ぎ早に質問を投げかける。



■なぜ、今の環境を選択したのか。何があって当時の会社を辞める決意をしたのか。

 

⇒そもそもバスの仕事をしたいと、関連性のある会社に転職した。

 それを社長にも理解してもらって、入社した。


 しかし、その後の環境変化で、バスの仕事にはなかなかたどり着けずにいた。

 そんななか管理職になったことは、自身で不向きと認識していることもあり

 とても負担で苦しくなってきた。


 そんなとき考えた。


 やりたい仕事、いつになったらできるのか? 



 当時、正直、辛かったこともあるけど

 このままじゃ、いつになってもバスの仕事ができない、と思ったことが一番の理由。



■なぜ、そういう意思を持てたのか?そんな選択ができたのか?


⇒在職時、読書家の社長から毎月課題図書が出され、名経営者の本や

 成功者の本などを読む機会があった。

 そういった本には「好きなことを仕事にする」や

 「自分自身のやり遂げたいことに注力する」ということがメッセージとして多く書かれていて

 ジワジワと自分の意思に火を点けていったと思う。

 この影響は大きいと思う。



■それっていつのことですか?


⇒40代中ばのころ。

 会社での「自分の居場所」について、すごく考えた。

 居場所がなくなっていくことも感覚として感じた。

 50代からのことを考えると、40代のうちに決断しておかなきゃと思った。



■決断するのにハードルはありましたか?


⇒特にない。家庭環境的には1人でもあるし、なかった。




■在職時と比較して得たもの、失った(または不要になった)ことはありますか?


⇒安定した収入とか、組織に属していることによる社会的信用みたいなものは失った。
 しかし、それを埋めるというか

 それ以前には出会えることができなかったことを手にできている。

  生きている以上、1年365日、1日24時間は変わらない。

 それを何に使うかということは変わっても、何かは得ることができるんだと思う。

 もちろん、自分から積極的に得ることをしなければならない。

 組織に属さないということは

 その自由度とか選択の幅が自分でコントロールできる範囲は広がる。

 そのメリットは大きい。


 それと、活動を開始した結果、いろいろな人たちに出会えたことも大きい。

 例えば我々(私のことね!)が出会ったハッカソン。

 その時のイベント主催者であった大学の先生たちのイベントに最近参加するなど

 そこから広がる出会いも、今の自分自身の視野や活動範囲を広げていると思う。

 

  バスマップサミット(バスマップを作成した市民団体等で構成されるイベント)では

 思いの近い方たち

 それ以外ではモチベーションの高い方たちとの出会いで

 いろいろと良い刺激をもらえている。

   企業内で働いていた頃の

 社内や仕事関係の人たちとの出会いに限られていたときに比べると

 人のつながりが大きく広がったように思う。







3年前の初対面からしばらくして、神奈川県のバス停はすべて制覇。

す・べ・て!プロット済み!!

今回聞かなかったけれど、確かバス会社制覇も数社あったはず。

日々更新して、今はまたかなりの数に上るのだろう。



そんな彼のもとに、バスのアプリに使うバス停の位置の精査

データ提供の仕事がちょいちょい出てきているという。

歩いて稼いだ地図上のバス停位置に値が付き始めた。



もう少し、きっともう少しで

この彼の数年間のキャリア(蓄積)が

社会の役に立つものとして、価値を持ってリンクすると信じている。





天気予報と相談しながら、炎天下、強風、にわか雨の中を彼は歩いている。

1人で黙々と歩いている。

やりたい仕事を自分でつくりながら歩く顔は、日に日に輝いていく。

日本中のバス停をプロットすべく、彼は今日もどこかを歩いている。

株式会社ヒキダシ 代表取締役のブログ

個人と企業の潜在力を心底信じて引き出して、社会と有機的に繋ぐためにそっと背中を押す 「株式会社ヒキダシ」の代表取締役CEO岡田慶子とCOO木下紫乃が綴るブログ。

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