巷で話題の「副業・兼業」がもたらすもの

そうか、今日はひな祭り。

桃の花が咲く頃の旧暦3月3日は、まだ先だけれど

近所に咲き始めた梅の花を見、膨らみ始めた桜の花の蕾に

新しいことが始まる期待拡がる春が待ちどおしい

ヒキダシ女将の岡田慶子です。




さて、昨日。

今年のヒキダシのテーマである「副業」に係るイベント第2弾を開催しました。


去る2月10日は「今、なぜミドルシニアこそ副業・複業なのか」と題した

副業に関心のある個人の方を対象にしたワークショップ



今回は、巷で話題の「副業」に、人事部は何をどう準備し運用していけばいいか

「人事部から考える会社と個人が対立しない副業・兼業」と題して開催しました。



まずは、前回「副業・複業している当人」としてお話しいただいた

サイボウズの松村さん。


今回は「副業を解禁している企業」の立場からも

副業をすることの意味や、メリット・デメリット、リスクについてお話しいただきました。


「チームワークあふれる社会を創る」を企業理念とし

「チームワークあふれる会社」であることを目指すサイボウズさんは


それを実現するがための「100人いれば100通りの働き方」を実現し

過去に28%だった離職率を4%までに下げ

さらに一人ひとりの労働生産性も上げているといいます。



今回は、副業という切り口からのお話でしたが

個人のそれぞれの事情から始める「副業」満足が

会社のビジョンに繋がっている好例。


従属的に社員を働かせるのではなく

会社が社員と自立した向き合い方をすることが

結果、会社にとってもムリなく、コストかからず

理念や目標を達成することに繋がると話されました。



副業のメリットとして一般的に挙げられる

優秀な人材の確保や、本人のスキルアップなどは言うまでもなく

副業は一例ながら、「働きたいように働いてもらう」という管理が

(従来型の管理と意味は異なるが)社員の自立化を促進していると

改めて感じたメッセージでした。




ちなみに副業の「推奨」はしておらず

累計で、社員の100人程度が副業をしているのではないかとのこと。

(業務や会社資産と関係ないものは申請なしでも自由に行うことができるため

当然会社は認識していないものが多々あり、おおよその推測)



また、企業リスクとして挙げられる情報漏えいや、企業資産の毀損などについては

ちゃんと制度やルールでリスクヘッジしているが

これらは副業だからということに限らずの対応であるというのが

参加された方にもハッとする指摘だったようです。







続いて、そんな企業リスクについてお話しくださったのが

荒井太一弁護士。


厚生労働省労働基準局で勤務した初めての弁護士で

労働基準法および労働契約法をはじめとする労働関係法規の

理論と実務に豊富な知見をお持ちの方。


国がなぜ働き方改革の一環として「副業」を推進するのか

その本当の理由は「日本型雇用の破壊が目的」だと言い切られ

日本型雇用オペレーションが、産業構造の変化や価値観の多様化によって

崩壊しつつある(している)と指摘されました。



そのうえで、副業や兼業が

個人や企業、そして社会にとってどんなインパクトがあるのか

そして促進の際の留意点などを丁寧に説明いただきました。



人事に関わる方々の大きな懸念に挙げられる労働基準法38条

「事業場を異にする場合において労働時間に関する規定の適用については通算する」が

昭和23年に制定された、現在の状況など全く想定すらしていないものであり

今後解釈で見直されるであろうという厚労省での

「柔軟な働き方に関する検討会」での進捗なども共有していただき

参加された方々の懸案事項が、一つずつ解消されていく様子が伺えました。




その後は、ヒキダシCHOの木下紫乃が進行をしてのパネルトーク。

参加者からの様々な質問にお応えしながら和やかに進みました。



今回も会場は市ヶ谷のDNPプラザさん。

丸善雄松堂の福島さんに多大なるご支援、ご協力を得て実現しました。



今日のイベントを今日だけで終わらせない

さらに気づきを深めるための読書を推進したいという意図を持った

丸善さんとのイベント。


今回は、荒井さん、松村さん、そしてヒキダシからの選書を

参加の方々にもオススメして本会を閉じました。



ここまで読んでくださった方にもご参考まで。



【荒井 太一さん】

1  雇用社会の25の疑問-労働法再入門- (大内 伸哉) 弘文堂

2 ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用( 著:リード・ホフマン他) ダイヤモンド社

3 ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現 (著:フレデリック・ラルー)  英治出版

4 つながり 社会的ネットワークの驚くべき力 (著:ニコラス・A・クリスタキス)  講談社

5 明日クビになっても大丈夫! (ヨッピー) 幻冬舎

【松村 克彦さん】

6  チームのことだけ、考えた ( 青野慶久) ダイヤモンド社

7 社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門 (駒崎弘樹) PHP研究所

8 会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。 (青野慶久) PHP研究所 

【ヒキダシ】

9  日本成長戦略 40歳定年制 経済と雇用の心配がなくなる日 (柳川範之) さくら舎

10 働き方改革の経済学 (八代尚宏) 日本評論社

11 高齢社員の人事管理 (今野浩一郎) 中央経済社

12 ポジティブな人生を送るために50歳からやっておきたい51のこと (麻野進) かんき出版




実は、少人数制で議論できる場として設定した今回のイベント。

あまりにも濃く、いい内容だったので(自画自賛)

こういったことに問題意識を持たれる企業や個人の方へ

これをもっと届けたいと強く思いました。



ヒキダシでは、副業に関わるイベントや

企業内推進を促進する取り組みへのご相談を承っています。


どうぞお気軽にご相談ください。

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株式会社ヒキダシ 代表取締役のブログ

個人と企業の潜在力を心底信じて引き出して、社会と有機的に繋ぐためにそっと背中を押す 「株式会社ヒキダシ」の代表取締役CEO岡田慶子とCOO木下紫乃が綴るブログ。

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